Googleで探求する中世ヨーロッパ
西洋中世史(’21)の教科書を通読したが、内容はほぼ「概略」で、結構断片的。よくあるTVCMの『詳しくはWebで♪(カチッ)』を思い出したわけではないけれど、読み進めるために大分Google大先生にお世話になった。
目から鱗の色々な情報が収集できた。
以下は覚書。
- 聖アントニウス(251年頃 – 356年)はエジプト人
– アントニウス(Antonius)(excite辞書)
色んな画家が題材にしている「聖アントニウスの誘惑」。エジプト出身だって知らなかった。初めて修道院ができたのもエジプトだし、現在もエジプトでは人口の1割程度はキリスト教徒だそうな。 - カール大帝の頃(8世紀末頃~)のフランク王国の首都はドイツのアーヘン
パリじゃないのね。ちなみに「カール大帝」と「シャルルマーニュ」は同一人物だ。
– 超有名な世界遺産・アーヘン大聖堂(Tripadvisor) - フェーデ権(~15世紀)
実力行使(暴力・戦闘)による問題解決が合法だった時代があり、無関係の一般人がまきこまれていたらしい(怖すぎ無秩序すぎ)。 - フランチェスコ会(フランシスコ修道会 13世紀~)
始祖の聖フランチェスコは財産を全部投げ打って清貧生活を送った立派な人だったみたいだが、当人の死後、信徒たちは堕落・腐敗して地位や財産を持つようになったり、異端者を拷問や火刑にしたりしていたらしい。でもアッシジの修道院は美しい。
– こちらも世界遺産・聖フランチェスコ修道院(Tripadvisor) - 聖人が大好きな人々
聖母マリアが一番人気で、職業や土地ごとに守護聖人がいたり、各地にある教会には聖人の名前が含まれていたりする。そういえば「キリスト」が含まれる教会の名前って少ない。東方正教会には「ハリストス正教会」があるけど(ハリストス=キリストのこと)、カトリックやプロテスタントの教会名では聞いたことないかも。
– 守護聖人(Wikipedia) - グレゴリウス改革とカノッサの屈辱(11世紀頃)
教科書には「叙任権闘争」に関する記載があるんだけど、神聖ローマ皇帝が教皇グレゴリウス7世に許してもらうために雪の降る中を3日間も(裸足で食事もせずに)立ち続けたことまでは書かれてなかった(リベンジしたそうだけど)。
– カノッサの屈辱(Wikipedia) - 古代ローマ時代の個人経営の大型農場ウィッラ
教科書に記載されていた「ウィッラ」という言葉が聞きなれなかったので調べてみたら、『ヴィラ』の事らしい。ヴィラっていうと別荘っぽいものを連想してしまうが、ここでいうヴィラは農業用の施設も兼ね備えている。すごくわかりやすいHPがあった。
– 「古代ローマライブラリー 古代ローマの別荘(ウィッラ)」 - ロランの歌(11世紀頃)
カール大帝の家臣であり甥であるロラン(DQN?)を讃える叙事詩。 - 聖コルンバと聖コルンバヌスは別人
どちらもアイルランド出身で師弟関係だそう。それぞれ「大コルンバ」「小コルンバ」と呼ばれることも。大コルンバの方はアイルランドとスコットランドで布教活動を行い、アイオナ修道院(Google Map)を創設。アイルランドの三大聖人のひとり。小コルンバは約25年間にフランス各地、スイス、オーストリア、イタリアなどを巡って布教。教科書に出てきたのは小コルンバ。 - 聖ヒエロニムス(Wikipedia)
- ゲルマン人の大移動(世界史の窓)
- レランス修道院(Google Map)
南フランスのカンヌ沖にある。立地も建物もすばらしい。 - モンテ・カッシーノ修道院(Google Map)
- その他